
楽しみながら発達する仕掛けゲーミフィケーション
私たちが実践するゲーミフィケーションは、単なるレクリエーションではありません。
「発達科学」および「神経科学」の視点に基づき、脳・身体・環境のダイナミックな相互作用を生み出すためのアプローチです。
即時フィードバックと、私たちが提供する「社会的関わり」を掛け合わせることで、子どもたちの内部モデル(Internal Model)の形成と、神経ネットワークの再構築を支援します。
Social Contingency
社会的随伴性の探知
自分の行動に対し、光や音、人の反応が返ってくる。「自分が世界を変えた」という確かな感覚(Agency)が、脳の予測機能を駆動させます。
Developmental Science
発達科学の視点
ミラーニューロン(他者観察)と自身の試行錯誤により、発達の核となる「内部モデル」を構築。予測と修正のループが、新たな回路を育みます。
Neuroscience
神経科学的視点
「楽しい」という報酬系刺激により運動学習を強化。反復動作がシナプス結合(ヘッブ則)を促し、脳の可塑性に基づく麻痺改善を目指します。
Social Cognition
社会認知と相互作用
成功と失敗の原因を分析し、他者のプレイを観察する。CO-OPアプローチの視点を取り入れ、課題解決能力と社会的な自己組織化を促します。
専門的なプロトコルとメカニズム(Our Protocol)
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■ 随伴性の探知と自己組織化
重度の運動機能障害がある場合でも、スイッチや視線入力などのインターフェースを通じ、わずかな運動が環境(画面・音)の変化を引き起こす体験を保障します。入力から出力への遅延(レイテンシー)すらも学習の要素と捉え、知覚と行為の循環を通じて、脳内における身体図式の更新と神経ネットワークの自己組織化を目指します。
■ ヘッブ則と報酬系に基づく麻痺へのアプローチ
麻痺や活動性が乏しい手足のリハビリテーションにおいて、私たちはドーパミン報酬系(Dopamine Reward System)の関与を重視しています。ゲームの「楽しい」「できた」という情動体験は、脳の報酬系を作動させ、運動野の興奮性を高めるプライミング効果を持ちます。
この状態で意図的な運動を繰り返すことは、ヘッブ則(Hebb’s rule)に基づく「発火したニューロン同士の結合強化」を促進します。私たちはこのメカニズムを利用し、脳の可塑性を最大限に引き出すことで、麻痺部位の機能改善と「動きやすさ」の向上を図ります。
■ 半球間抑制の是正と運動調整
一側性の麻痺がある場合、健常側からの過剰な抑制(半球間抑制:IHI)が回復を阻害する可能性があります。適切なコンシューマーゲームの設定により、両手動作や協調運動を促すことで、この抑制バランスの是正(脱抑制)を図ります。スタッフは「意識的な運動調整」を支援し、子どもは「無意識的な没頭」の中で学習を進めます。
■ 内部モデルの形成と発達科学的視点
発達科学において、自身の身体と環境の関係性を学ぶ「内部モデル(Internal Model)」の構築は不可欠です。私たちは、他児のプレイを見ることでミラーニューロンを活性化させ、イメージトレーニング効果(メンタルプラクティス)を高めます。さらに自身での試行錯誤を繰り返すことで、生活動作全般の予測機能向上へとつなげています。

その変化は、日々の生活へ広がる
ゲームで培った神経ネットワークは、
生活の様々なシーンで機能し始めます。
身体の使い方が「なめらか」に
過剰に入っていた力が抜け、着替えで袖を通す動きや、食事の際に器を押さえる動作など、生活の中での「両手動作」が自然になりやすくなります。
姿勢や動作の「見通し」が立つ
次に起こることを予測して身体を準備できるようになります。歩行や移動のバランスや、距離感を掴むといった「適応的な行動」へつながります。
「やってみたい!」自発性を育む
「自分はできる」という効力感は、新しいおもちゃに手を伸ばす、人に思いを伝えるといった「自発的なコミュニケーション」のベースとなります。
「私」から「私たち」の場所へ
成功や失敗を共有し、役割を持ってゲームに参加することで、「自分も集団の一員である」という所属感が芽生えます。これが、社会性を広げ「コミュニティを構築する力」へと繋がります。
