Illuminationについて

子どもたちの未来を、想いと専門性で支える — Illuminationについて


1. 大切にしていること — 専門性・信頼性・やさしさ・想い

私たち 子どもリハビリセンターIllumination は、
子どもたちのかけがえのない成長の時間を、温かな想い確かな科学的根拠で支えます。

  • 専門性:国内外の学会で認められた専門資格や受賞歴を持つスタッフが支援します。
  • 信頼性:研究・臨床経験・資格に基づいた方法を選び、効果が示されているアプローチのみを提供します。
  • やさしさ:子どもたち一人ひとりのペースを尊重し、安心して過ごせる環境を大切にします。
  • 想い:子どもたちが「自分でやってみたい」と思える瞬間を増やし、自信と笑顔につなげます。

2. 支援アプローチ

Illuminationでは、最新の発達科学に基づいた以下の方法で支援を行います。

  • 自己組織化(Self-organization)
    子ども自身が環境や経験の中で自ら動きや自発性など発達の根幹となる力を育みます。
  • 感覚運動経験(Sensorimotor experience)
    身体の感覚と運動を結びつける体験を積み重ね、脳のネットワーク形成や身体機能の向上を促します。
  • ゲーミフィケーション(Gamification)
    遊びやゲームの要素を取り入れ、楽しみながら発達や身体機能・認知機能・言語発達の向上を目指します。
    研究でも、楽しさは学習効果や神経活動(A10神経の活性化)を高めることが示されています。
  • CO-OPアプローチ(Cognitive Orientation to daily Occupational Performance)
    子どもが自分で目標を設定し、その目標を達成するために自分で「作戦」を考えて問題解決に取り組む、子ども中心の課題指向型の支援方法です。自発性や自己決定を育む効果が期待されます。
  • 認知神経リハビリテーション
    子どもたち自身が体験的に、そして継続的に運動課題を乗り越えていくことで、脳の認知機能と運動機能を統合的に高めていく支援法です。課題解決の過程そのものを学びとして活用します。
  • 環境調整・動的運動感覚・自発性
    子どもの動きや感覚の発達に合わせて環境を調整し、協調運動や運動や言語の発達・獲得を促します。

3. Illuminationの専門性

私たちは、高い専門性と多様な経験を持つチームで構成されています。

  • 認定理学療法士(理学療法士の上位資格)在籍
  • 日本神経理学療法学会での座長を任される信頼
  • 九州作業療法士学会 優秀賞受賞
  • 3学会合同呼吸療法認定士(熊本の事業所で唯一)在籍
  • 日本小児理学療法学会だけでなく、世界理学療法連盟 小児グループ所属
  • 急性期病院・小児科勤務経験のある看護師が在籍する安心体制
  • 法人独自の認定制度を構築し、スタッフ全員が日々成長

4. Q&A:保護者の方からよくいただくご質問

Q1. Illuminationはとても広いですね?
A. Illuminationでは、子どもたちが自分から自発的に動くことを大切にしています。
のびのびと過ごせる環境で、歩行練習や体を大きく使った活動も積極的に行えるよう、広い空間を確保しています。


Q2. 呼吸が不安定な子どもでも大丈夫ですか?
A. 安心してください。Illuminationには、3学会合同呼吸療法認定士や、急性期病院・小児科での勤務経験がある看護師が在籍しています。
医療的ケアが必要な場合も、専門知識を持つスタッフが安全にサポートします。


Q3. ゲーミフィケーション(ゲームを使った支援)とは?。
A. ゲーミフィケーションとは、「遊びやゲームの要素を支援に取り入れることで、楽しみながら発達や機能向上を目指す方法」です。
Illuminationでは、単なる遊びではなく、身体機能・精神機能・言語発達に効果が期待できるゲームをスタッフが厳選して使用しています。

ゲームの選定は、発作などの安全面も含め、何度も検討を重ねています。

さらに、他の子どもが取り組む姿を見て真似(模倣)することは、ミラーニューロンや内部モデルの構築につながり、発達にとって非常に重要な要素とされています。
※ ゲーム利用については任天堂株式会社に事前に確認を行っています。

Q4. なぜIlluminationは感覚統合療法や原始反射の統合を行わないのですか?

A. Novakらの研究(2019)をはじめとする複数の信頼できる論文では、感覚統合療法や原始反射統合に明確な効果を示す十分な科学的根拠はないとされています。
私たちは、子どもたちの大切な時間を根拠が不十分な方法に費やさず、自己組織化と感覚運動経験という、効果が実証されている方法を選びます。

  1. Novak I, et al. “A systematic review of interventions for children with cerebral palsy.” Dev Med Child Neurol. 2013.
  2. Thelen E, Smith LB. “Dynamic Systems Theories.” Handbook of Child Psychology. 2007.
  3. Hadders-Algra M. “Early human motor development.” Neurosci Biobehav Rev. 2010.
  4. Kelso JAS. “Dynamic Patterns: The Self-Organization of Brain and Behavior.” MIT Press. 1995.

保護者の皆さまへ


子どもたちの成長のスピードは、それぞれ違います。
時には焦りや不安を感じることもあるかもしれません。
でも、その歩みはすべて、その子だけの大切な物語です。
私たちは、その物語にそっと寄り添い、背中を押す存在でありたいと思っています。
一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう。