こんにちは、子どもリハビリセンターIlluminationです。
人工呼吸器や酸素療法など、医療的ケアが必要なお子さんの保護者の方にとって、「この事業所に預けて大丈夫だろうか」という不安は、とても大きなものだと思います。
スタッフの経験や資格はもちろん大切です。でも、私たちは「気をつけます」「声掛けします」という抽象的な意識だけでは事故は防げないと考えています。
意識ではなく、仕組みで防ぐ。
今回は、Illuminationが取り組んでいる事故防止の仕組みについてご紹介します。
「ヒヤリ」の段階で止める体制
事故防止で最も重要なのは、事故が起きてから対応するのではなく、「ヒヤリ」とした段階で原因を特定し、対策を打つことです。
Illuminationでは、ヒヤリハットの報告を日々の終礼で共有するだけでなく、月末の全体会議でも改めて取り上げ、繰り返し振り返る仕組みにしています。
「あの時は大丈夫だった」で終わらせない。なぜ起きたのか、次はどうすれば防げるか。危険予知も含めて、チーム全体で考え続けています。
ヒヤリハットの報告は、多ければ多いほど良いと考えています。報告が多いということは、事故に至る前の段階で気づけているということだからです。
QC(品質管理)の手法を事故防止に活用しています
Illuminationでは、事故防止の取り組みにQC(Quality Control=品質管理)の手法を取り入れています。
QCはもともと製造業で生まれた品質改善の考え方ですが、医療・福祉の安全管理にも非常に有効です。
実際に、代表の平川は医療機関に勤務していた頃からQC活動に取り組み、院内QC大会で2年連続優勝、九州QC大会での発表経験もあります。
その経験をもとに、Illuminationでは以下のような流れで事故防止に取り組んでいます。
具体的な取り組みの流れ
① 現状把握 まず、何が・いつ・どこで・どのように起きたのかを正確に記録し、現状を把握します。あいまいな情報のまま対策を立てても効果は出ません。事実を正確に捉えることが出発点です。
② 原因分析(特性要因図など) 次に、「特性要因図」を使って原因を掘り下げます。表面的な原因だけでなく、「なぜそれが起きたのか」を深く分析することで、根本的な対策につなげます。様々な職種の視点で意見を出し合います。
③ 対策の実行(PDCAサイクル) 分析結果をもとに具体的な対策を立て、実行し、効果を確認します。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(確認)→ Act(改善)のサイクルを回し続けることで、対策の精度を上げていきます。
④ 歯止め 対策がうまくいったら、それを「一回きり」で終わらせず、日常業務に定着させます。QCではこれを「歯止め」と呼びます。仕組みとして定着させることで、時間が経っても対策が元に戻らないようにしています。


「一回対策して終わり」にしない
事故防止でありがちなのが、「対策を決めて安心してしまう」ことです。
Illuminationでは、月末の全体会議で課題を継続的に振り返り、対策の効果を検証し続けています。うまくいっていなければ、原因分析からやり直します。
大切にしているのは、「声をかけ合おう」「気をつけよう」といった抽象的な対策ではなく、具体的に何を・誰が・いつ・どのように行うかを明確にすること。あいまいにしない。仕組みとして事故を防止する。これが私たちの基本姿勢です。
医療的ケアに対応できるスタッフ体制
Illuminationには、人工呼吸器の管理経験がある看護師や、3学会合同呼吸療法認定士の資格を持つリハビリスタッフが在籍しています。
医療的ケアが必要なお子さんへの対応は、経験と知識の両方が求められます。QCの仕組みに加えて、専門的な知識を持つスタッフがチームで対応することで、お子さんの安全を守っています。
安心して預けられる場所であるために
「預けている間、大丈夫かな」
その不安に、「大丈夫ですよ」という言葉だけでお応えするつもりはありません。
ヒヤリハットの段階から情報を共有し、QCの手法で原因を分析し、具体的な対策を立て、それを仕組みとして定着させる。この繰り返しが、お子さんの安全を守る土台になると考えています。
医療的ケアが必要なお子さんの通所先をお探しの方、事業所の安全管理について気になることがある方は、いつでもお気軽にご相談ください。

