なぜIlluminationは「個別リハビリ」にこだわるのか ― 子ども一人ひとりの発達に向き合うために

こんにちは、子どもリハビリセンターIlluminationです。

「リハビリは集団でやるんですか?」「みんなで一緒に体操するような感じですか?」

見学に来られた保護者の方から、こうした質問をいただくことがあります。

答えは、No です。

Illuminationのリハビリは、一対一の個別リハビリ。

私たちはこの「個別」というかたちに、強いこだわりを持っています。


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同じ診断名でも、子どもは一人ひとり違う

たとえば「脳性麻痺」という同じ診断名がついていても、身体の状態はお子さんごとにまったく異なります。

ご病気になった経緯も、生まれてからたどってきた道のりも、一人ひとり違います。普段の生活環境も、ご家庭での過ごし方も、それぞれです。筋緊張の出方、関節の可動域、姿勢のとり方、感覚の受け取り方、そしてその子自身が「やりたい」と思っていること。まったく同じ身体機能のお子さんは一人としていません。

だからこそ、リハビリは個別でなければならない。私たちはそう考えています。

トレッドミル歩行器で歩行練習も頑張っています。

リハビリ専用ベッド2台 ― 「個別」を支える環境

Illuminationには、医療機関で使用されるものと同じ大型のリハビリ専用ベッドが2台設置されています。

児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所で、これだけの設備を備えているところは多くありません。でも、私たちにとってこのベッドは欠かせないものです。

なぜなら、子ども達の身体は「床の上」だけで発達するわけではないからです。

ベッドの上で適切な床反力を感じること、ベッドの角(端)に座ること、そこから立ち上がること。こうした動きは、床だけでは経験できません。子ども達が日常生活のさまざまな場面に適応していくためには、高さや硬さ、広さの異なる環境でリハビリを行うことがとても重要です。

床だけでリハビリをするのと、ベッドや床などさまざまな環境を使い分けてリハビリをするのとでは、引き出せる動きも、得られる経験もまったく違います。リハビリの質は、セラピストの技術だけでなく、環境によっても大きく左右されるのです。

しっかりとした広さのリハビリベッド(以前テレビ取材を受けた時の写真)


医療機関との「共通言語」を持つ

個別リハビリにこだわるもうひとつの理由。それは、医療機関とのシームレスな連携を実現するためです。

Illuminationでは、世界共通の評価バッテリーを用いてお子さんの状態を定期的に評価しています。

使用している主な評価:

  • GMFM(粗大運動能力尺度) ― 寝返り・座位・立位・歩行など、運動発達の段階を客観的に測定
  • COPM(カナダ作業遂行測定) ― お子さんや保護者が「大事だ」と感じている日常の活動について、遂行度と満足度を数値化
  • WeeFIM(機能的自立度評価) ― 食事・移動・コミュニケーションなど、日常生活の自立度を包括的に評価

これらはいずれも国際的に広く使われている評価であり、病院のリハビリでも同じものが使用されています。つまり、Illuminationと医療機関が同じものさしでお子さんを見ることができるということです。

入院中のリハビリから退院後の通所リハビリへ。その移行がスムーズに進むのは、共通言語があるからこそです。

そんな私たちの活動が九州作業療法学会で優秀賞となりました。


法定書類だけでは足りない ― 独自のリハビリ報告書

児童発達支援・放課後等デイサービスには、法律で定められた書類の作成義務があります。もちろん私たちもそれは作成しています。

ただ、Illuminationではそれに加えて、独自のリハビリ報告書を別途作成しています。

なぜか。

法定書類だけでは、お子さん一人ひとりのリハビリ内容や身体の変化を十分に記録・共有しきれないからです。どんな評価結果が出て、どんなアプローチを行い、どう変化したのか。それを医療機関や保護者の方としっかり共有するために、私たちは手間を惜しみません。


「個別のリハビリ」と「みんなで取り組む活動」、この両方が必要

ここまで個別リハビリの話をしてきましたが、Illuminationの支援はリハビリだけではありません。

看護師・リハビリ専門職・児童指導員など多職種のスタッフが関わる**「活動」の時間**も、私たちの大切な柱です。

活動では、ダイナミック・システムズ・セオリー(DST)の視点をもとに、スタッフが答えを教えるのではなく、お子さま自身が「やってみたい」と思えるような環境をつくっています。自分から手を伸ばす。自分から動き出す。その自発性を大切にした取り組みを、スタッフみんなで行っています。

つまり、Illuminationの支援はこういう構造です。

個別リハビリ → 一人ひとりの身体と発達に、専門職が一対一で向き合う

活動 → 社会性やコミュニケーションを、自発的な体験を通して育む

個別性を大切にしたリハビリで身体の土台をつくり、みんなと一緒の活動で社会性を育む。このふたつが揃うことで、子ども達の発達は豊かに広がっていく。私たちはそう考えています。

子ども達にそれぞれの専門性で取り組む多職種連携(生活環境のリハビリや活動の為の畳の場所)


さいごに

子どもの発達には、「その子だけの道筋」があります。

だからこそ、リハビリは個別でなければいけない。評価も、報告も、一人ひとりに合わせたものでなければいけない。

その上で、仲間と一緒に過ごす活動の中で社会性が育っていく。

Illuminationは、この「個別リハビリ × 社会性を育む活動」という両輪で、お子さまの成長を支えていきます。

お子さまの発達やリハビリについて気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。


子どもリハビリセンター Illumination 熊本市東区下南部3丁目6-60

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