学会受賞のご報告
九州作業療法士学会にて「優秀賞」を受賞しました
子どもリハビリセンター Illumination(イルミネーション) は、
2025年6月に開催された 九州作業療法士学会2025 において、
当事業所の実践・研究発表が 「優秀賞」 を受賞いたしました。
この受賞は、
日々Illuminationに通ってくださっている子どもたちとご家族、
そして現場で一緒に考え、動いてくださった学校・関係機関の皆さまとの積み重ね が評価されたものだと受け止めています。
研究テーマ
「医療的ケアを必要とする子どもが、運動会に参加するために必要な地域連携」
「医療的ケアがあるから仕方ない」
「みんなと同じようには難しいかもしれない」
そんな言葉で片づけられてしまう場面は、残念ながら少なくありません。
今回の研究では、
“どうしたらできるか”を、子ども・保護者・支援者が一緒に考えること
を出発点にしました。
Illuminationが大切にした3つの視点
① 「やりたい」を言葉にすることから始める支援
Illuminationでは、
カナダ作業遂行測定(COPM) を用い、
- 子ども本人の「やってみたい」
- 保護者の「叶えてあげたい」
- 日常生活や学校生活での目標
を、感覚ではなく 言葉と数値で“見える化” しました。
「運動会に出たい」という気持ちを、
具体的な目標として共有できたこと が、支援の大きな土台になりました。
② 学校・医療・福祉が“同じ方向”を見る連携
Illuminationだけで完結する支援は行いません。
- 学校の先生
- 医療・看護の視点
- 福祉サービス
それぞれの専門性を尊重しながら、
「どうすれば安全に、そして本人らしく参加できるか」 を何度も話し合いました。
“誰か一人が頑張る”のではなく、
チームで支える体制づくり が高く評価されました。
③ 参加して終わりにしない、生活全体を見る視点
運動会に参加できたかどうか、だけで評価は終わりません。
weeFIM(小児用機能的自立度評価) を用いて、
- 日常生活動作の変化
- 家庭や学校での広がり
- 子ども本人の自信や意欲
を継続的に追いました。
その結果、
「行事への参加」が、生活全体の前向きな変化につながる ことが確認されました。
受賞理由として評価された点
本研究は、特に以下の点で高く評価されました。
- 子ども本人の主体性を大切にしていること
- 保護者・支援者が目標を共有し、協働していること
- 地域・関係機関と連携し、現場を動かしていること
Illuminationが日頃から大切にしている姿勢そのものが、
学会という専門の場でも認められた形です。
最後に
Illuminationが目指していること
私たちが目指しているのは、
「特別なことをする」社会ではありません。
医療的ケアがあっても、
支援が必要でも、
行事に参加することが、当たり前に選択できる社会。
今回の受賞は、ゴールではなく通過点です。
これからもIlluminationは、
一人ひとりの「やりたい」に本気で向き合い、
その想いを“できる”につなげる支援を続けていきます。

