Illuminationをご利用いただいているお子さんの中には、人工呼吸器を装着しているお子さんも少なくありません。
そうしたお子さんは、どうしても「立つ」機会が乏しくなりがちです。立つ時間が少ないと筋力が落ちやすく、股関節(脚の付け根の関節)の安定性も保ちにくくなります。そして、横になって過ごす時間が長いということは、目に映る景色がいつも「天井」だということでもあります。
主治医の先生と連携して、起立訓練を行いました
今回、医療機関の主治医の先生としっかり連携を取りながら、人工呼吸器を使うお子さんの起立訓練(立ち上がりのリハビリ)を実施しました。
リハビリ職と看護師がそばに付き添い、バイタルサイン(脈拍・呼吸・血圧など、体の状態を示す数値)を一つひとつ確認しながら進めます。お子さん自身もしっかり頑張って、立つ練習に取り組んでくれました。
起立にはこんな効果があります
立つという動作には、体にとってたくさんの良い働きがあります。
筋力と関節の安定 全身の筋力向上に加え、股関節が安定しやすくなります。
呼吸のしやすさ 立った姿勢では、重力によって横隔膜(お腹と胸を隔てる、呼吸に関わる筋肉)が動きやすくなります。その結果、肺が膨らみやすくなり(この膨らみやすさをコンプライアンスと呼びます)、次のような効果が期待できます。
- 換気血流比の改善 … 肺に取り込む空気の量と、肺を流れる血液の量のバランスが整うこと
- 排痰の促進 … 痰(たん)が出しやすくなること
- 無気肺(むきはい=肺の一部がしぼんでつぶれてしまう状態)の予防
そして、広がる視界 何より、いつもは天井ばかりだった視界が、私たちが普段目にしている世界へと変わります。立つことで見える範囲が広がり、そのぶん世界が広がる。目に入るものが増えれば、お子さんの「気づき」もぐんと増えていきます。
お子さんの表情が、何よりの答えでした
起立訓練に取り組んでいるときのお子さんの表情は、本当に良かったです。いつもと違う高さから世界を見つめる、その瞬間の顔が印象的でした。
これからもIlluminationでは、医療機関としっかり連携を図りながら、お子さん一人ひとりのリハビリに積極的に取り組んでいきます。
子ども達の未来を見すえて。


